/ 会社案内 / コンセプト / トピック / 設計ギャラリー / CGギャラリー / 歴史的建造物 / リンク / 更新履歴 / アクセス /

顔写真

花巻城下の大工の棟梁たち
「時代を越えて感じるものづくりの心」

株式会社 木村設計A・T
代表取締役  木村 清且



拝殿正面 本殿側面

拝殿 正面         (写真@)

本殿 側面部(西側より)  (写真A)


◆古建築について

  日頃、何気無く見ている建物、神仏に拝礼している建物に、歴史的背景・伝承・製作人物像を、重ね合せると、その建物のすばらしさに新たな感動を受けます。このたび2つの古建築を、花巻市文化財として指定する経緯に拘ることができ、その内容を報告いたします。


◆胡四王神社拝殿・胡四王神社本殿 ― 2人の名匠が織りなす彫刻のハーモニー ―

 花巻の東、胡四王山(標高176.6m)の山頂付近に、約1200年前の大同2年(807)に坂上田村麻呂が兜神の薬師如来を安置したのが、その始まりと言われる胡四王神社があります。
これは、拝殿(写真@)(1867竣工、3間×2間、母屋造り、平入、軒高約18尺、棟木高約28尺、屋根勾配9寸5分)と、本殿(写真A)(1912竣工、正面約9尺×側面約7尺5寸、一間社流れ造、軒高約16尺8寸、棟木高約20尺6寸)からなり、それぞれ、拝殿が江戸幕末期に活躍した、2代目高橋勘次郎(1819−1908)48才の時の作で、本殿は大正期に活躍した、東和町小山田出身の小原樗山(1862−1927)50才の時の作であります。この2人の名匠は、共に、初代高橋勘次郎(1793−1865)の大和流彫刻の流れを伝承する家細工(その流派を継承する彫り手法)を取りました。


 
次ページへ→
/ トップへ / メニューへ /