ー創刊号ー
2004.4.21

代表取締役顔写真
(株)久慈設計花巻代表取締役
木村清且
 皆様におかれましては、平素大変お世話になっております。 平成元年5月2日、郷里花巻に設計事務所を開設し、おかげ様で15年が過ぎようとしています。我が“ふるさと花巻”に建築文化を創造することを目標に、各分野の設計監理をさせて頂いております。 この度、平成10年に基本設計を開始した“花巻市博物館”が5年の歳月を費やし、本年4月24日に開館する運びとなりました。今回は、仙台の(株)佐藤総合計画社さんとJVでありましたが、互いの特色を充分協調し合い、花巻ならではのデザインに出来上がったものと自負しております。是非、博物館の近くまでおいでの節はお寄り頂き、御感想を賜れば幸いであります。 今後とも、御指導御鞭撻よろしくお願い申し上げます。

花巻市博物館 4月24日(土) OPEN!
 平成12年に始まった花巻市博物館建築工事は平成15年6月に建物が完成しその後、展示工事・外構工事等を終え、来る4月24日(土)に一般公開の運びとなりました。  花巻市博物館の建築にあたり、佐藤総合計画・久慈設計花巻共同企業体は、花巻市の歴史・風土の発見、環境との共生を計画の根本的な視点とし、花巻の先人が育んだ歴史・自然・風土が感じられるよう、花巻の原風景や素材(例:赤瓦、レンガタイル、土壁、しっくい)等、風土が育んだモチーフを大切にした建築計画を提案致しました。  更に、身体の不自由な方や高齢者、また幼児を連れた女性など様々な人々にも十分に施設を利用してもらえるように、ハートビル法(高齢者、障害のある方等が円滑に利用できる特定建築物の建築の促進に関する法律)の基準を満たすだけでなく外構からインテリア、サインの詳細デザイン、館内音声案内にいたるまで細やかな配慮によって人に優しいバリアフリーの施設づくりを目指しました。  設計チームは博物館建築に実績のある担当者を中心とし、基本・実施設計の段階から工事監理、そしてアフターケアまで一貫して担当してゆきます。




4月24日(土)〜5月5日(水)迄は常設展・企画展共に無料!
 ポーチを抜けて正面入口に向うと、花巻市の木である『こぶし』の花がデザインされた扉が館内へと導いてくれます。 エントランスホールは、県産材のナンブアカマツが使用してあり、明るく温かい雰囲気と木の香りに包まれています。ここから連絡通路により童話村と直結しています。屋外には博物館建設時に敷地内から発見されたアケボノゾウの足跡化石が展示されています。講座・体験学習室は、展示テーマに合わせ、講座や体験学習会、シアターとしてなど多彩な利用が可能となっています。常設展示室には展示テーマにそった興味深い花巻地方の展示品が並んでいます。 企画展示室では、博物館開館と同時に“盛岡南部家20万石の美”と題して、第1回企画展が行われます。 4月24日〜5月5日の間、入館料(通常一般350円)と企画展入館料(通常一般500円)がともに無料となります。また、花巻市博物館・宮沢賢治記念館・宮沢賢治童話村「賢治の学校」・花巻新渡戸記念館のお得な共通入館料金も設定されているとの事ですので、訪れたことのある方も是非、この機会に花巻の文化や歴史、偉人に再度ふれてみてはいかがでしょうか。



発見された当時のアケボノゾウの足跡化石です。博物館には足跡のレプリカと、地層の剥ぎ取り標本が展示されており、この足跡は博物館の床下に埋め戻されています。


花巻市博物館
〒025-0014 岩手県花巻市高松26-8-1
Tel:0198-32-1030 Fax:0198-32-1050

・開館時間 午前8:30〜午後4:30
・休館日  12月28日〜1月1日
(臨時休館の場合あり)